■ 社会の女性の搾取構造は、男性支配だけで語れない構造がある。
この言葉を口にすると、フェミニストの方々からは批判されるかもしれません。
ですが私は、少なくともWeb上のアダルト分野の搾取に関しては、これは真実だと思っています。
女性が搾取されてきた構造。
それは、男性が支配してきたというより、女性が「自ら選び、発信する力」を持つことが、まだ十分に整っていないからです。
そう思わざるを得ない瞬間が、何度もありました。
■ ストチャという言葉は、女性のために作った
私が「ストチャ」という略称を考案したのは、2022年11月のことでした。
当時、Stripchatはまだ日本語に対応しておらず、
日本人チャトレの参入はごくわずかで、検索してもまともな情報はほとんど出てこない。
そういう状態でした。
それでも私は、
「このライブチャットは、いずれ日本人女性の選択肢になる」
と感じていたのです。
でも、そのためには「名前」が必要でした。
日本人女性が自然に使え、検索でも強く、SNSでも発信しやすい略称。
つい数年前まで、Stripchatという名称は、女性たちにとって海外の怪しいアダルトサイトという位置づけだったのです。そう考えた私は、「ストチャ」という言葉を生み出しました。
■ いずれ自然発生する略称だとわかっていた
「ストチャ」は、いずれ誰かが自然に使い出す言葉だろうとも思っていました。
ですが、2023年以前には、Stripchatの略称としてこの言葉は使われていません。
SNSや掲示板で「ストチャ」という文字列が出てきたケースもありますが、
それらはすべて、私たちが試験的に投稿したものがGoogleに拾われただけのものでした。
意図的に放たなければ、男性による搾取構造が先に出来上がってしまう。
かつてDXLIVEやFC2ライブがそうなってしまったように。
私は当時、そんな焦りを感じていました。
■ ひとつ、お詫びしなければならないことがあります
「ストチャ」という言葉は、Stripchatの略称以前に使われていました。
実は、私がこの略称を使うことを迷っていた理由があります。
それは、MY FIRST STORY(MFS)という日本のロックバンドが提供していた公式チャットサービス「ストテラチャット」の略称が“ストチャ”だったこと。
この「ストチャ」は、ファンの中では唯一無二の存在として認識されていた言葉であり、
私がアダルトプラットフォームの略称としてその言葉を用いることで、
それを上書きしてしまうことへの躊躇がありました。
この点については、ファンの方々に対して、心から敬意と配慮の気持ちを持っています。
Stripchatが「ストチャ」と呼ばれるようになる以前、
あなた方の「ストテラチャット」こそが、まぎれもなく「最初のストチャ」でした。
私はその歴史を尊重し、記録としてここに明言します。
■ 2024年1月、その言葉を女性のために放った
私は2024年1月、「ストチャ」という言葉を本格的に公開しました。
最初に反応してくれたのは、SNS上のチャトレサポーターの女性と、実際に活動しているチャトレたちでした。
この時点で、私のミッションは一度完了したと言っていいのかもしれません。
「ストチャ」は、私が意図的に放った言葉であっても、女性たちの間で自然と広まったのです。
女性自身が気づき、女性自身が広めた。
その拡散の力を見たとき、私は少しだけ、希望を感じました。
■ 「ストチャ」は、アフィリエイトにおける究極の先行利益だった
2024年現在、「ストチャ」という言葉は、アフィリエイトにおいても非常に強いワードに育ちました。
実際私は、
- 「ストチャ エロ」
- 「ストチャ 無料動画」
- 「ストチャ 稼げる」
といった主要検索ワードで、早期からトップ表示を維持し続けてきました。
それは、あとから女性たちが参入したときに、強い導線をすぐに使えるようにしておくためでした。
この導線を整えておけば、女性がSEO的に不利なスタートを切ることなく、すぐに稼げる構造を持てる。
私はそう信じて、先にその場所を押さえ続けていたのです。
■ しかし、女性の参入はなかった
残念なことに、「ストチャ」を使ってアフィリエイトに参入してきたのは、ほとんどが男性アフィリエイターでした。
それ自体を否定するつもりはありません。
むしろ、彼らがこの言葉をうまく使い、広めてくれたことは嬉しかった。
でも、女性の参入がなかったこと。
そのことだけは、今でも残念に感じています。
私は、女性が自分自身で収益構造を築く時代が来ると思っていました。
「その最初の一歩に、“ストチャ”という言葉が役立てばいい」と思っていました。
でも、女性たちはそこに来なかった。
■ そして私は、限界に直面した
正直に言います。
私は、「ストチャ」に関連するキーワードの中でも、違法コンテンツが狙うようなワードを、合法的な手法で独占し、2年以上その構図を維持していました。
すごい成果だと自分でも思います。
…まあ、大した手間はかけていなかったんですけどね。
ここで仮に、一般的なアフィリエイト手法を用いていたら、莫大な収益を得ることは確実だったでしょう。
でも、私はあえてそれを選びませんでした。
なぜか?
そこに参入してくるのが、「女性が自らの魅力を発信するサイト」であるべきだと考えていたからです。
違法コンテンツに対抗しながら、時間を稼いでいた。
それは、「そのうち、女性がきっと自分の手でこの市場を活用し始める」
そう信じていたからです。
■ 【敗北宣言】2025年3月、私は受け入れた
2025年3月。
Googleのアルゴリズムが変わり、
競争が激化し、
ついに私は、違法サイトの勢力に完全に押し切られました。
はい。完全に負けました。
私の多くの主要サイトは、海賊版サイトを推奨する言葉に一気に押し流されました。
ずっと張り続けてきた防衛線が崩れ、時間稼ぎも無意味となり、
結局、私が期待していたような女性の参入も起きなかった。
その現実を、私は受け入れるしかありませんでした。
それが女性の選択なのであれば、
私は、通常のアフィリエイト手法に着手するかもしれない。
■ 難しいものです
言葉を用意し、導線を整え、検索市場を守り続け、すべてを整えても――
そこに「来る女性」がいなければ、搾取構造は破壊できない。
今思えば、私は待ちすぎたのかもしれません。
でも、それでもやっぱり、私はあのとき、女性の可能性を信じた自分を否定したくはない。
ただ、難しいものですね。
ほんとうに。
そして今、事実としてこうなっています。
脱いで、実際に配信して働いている女性たちよりも、
その周辺で仕組みを作っている男性たちのほうが、稼いでいる。
たとえば、「ストチャ」の動画を無断転載した海賊版サイト。
そこを経由してStripchatに登録した男性ユーザーの課金額の最大20%が、アフィリエイト報酬として運営者に流れています。
つまり――
実際に裸を晒して働いている女性の隣で、動画を切り貼りしているだけの男性が、何もしなくても稼いでいるという現実があります。
■ コロナ禍、私は多くの女性と話した
2020年〜2021年のロックダウンの時期、私は多くの女性たちと話をしました。
- 職を失ったシングルマザー
- 学費が払えずに悩む大学生
- 夜職をやめて在宅で稼ぐ方法を探していた元風俗嬢
そういう女性たちが、アダルト業界で生きていくにはどうすればいいか?
一緒に考えた時期がありました。
私は、彼女たちが「自分の価値を、適切な方法で売ること」ができれば、
この世界で「搾取される側ではなく、コントロールする側」に立てると信じていました。
■ 最後に
「ストチャ」という略称は、私にとってただの名前ではありません。
それは、女性の自由と、自己決定の象徴として作り出した言葉です。
これから先、誰がこの言葉をどう使うかは、見えています。
ですが、私の最初の意図だけは、ここでしっかり書き残しておこうと思いました。
「ストチャ」は、女性のためにある言葉でした。
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